2024.03.04
【開催報告】SOKENDAI社会連携事業:福岡市で小中高生向けワークショップ 「探Q 宇宙のナゾ!宇宙線の不思議」 を開催しました。
2/17(土)福岡県福岡市の「野芥公民館」にて、「探Q 宇宙のナゾ!宇宙線の不思議」をテーマにした小中高生向けセミナー・ワークショップを開催しました。
本学は、SOKENDAI社会連携事業として、素粒子原子核コース(高エネルギー加速器研究機構)の教員・学生を中心とした“小型宇宙線検出器を用いた科学実験教育・アウトリーチ活動「探Q」”を支援しており、今回のイベントは、そのアウトリーチ活動の一環として実施されました。
SOKENDAI社会連携事業 “小型宇宙線検出器を用いた科学実験教育・アウトリーチ活動「探Q」”について
SOKENDAI社会連携事業は、本学の研究や教育の成果を社会に還元することを目的とした事業です。小型宇宙線検出器を用いた科学実験教育・アウトリーチ活動「探Q」”はそのひとつで、素粒子原子核コースの三原智教授を中心に、小型宇宙線検出器の製作や、検出器を使った小中高生向けセミナー・ワークショップ等を行なっています。
イベントは、小学生から高校生を中心に25名が参加し、第一部のセミナーと、第二部のワークショップの構成で行われました。
イベント概要
- 会場:野芥公民館(福岡県福岡市早良区野芥7丁目23-20)
- 日時:2024年2月17日(土)13時〜16時30分
第一部のセミナーは「宇宙のナゾ!宇宙線の不思議」と題し、山形大学理学部 中森健之 教授により、宇宙線とは何か、わかりやすく解説されました。セミナー後も多くの参加者から、熱心な質問がなされました。
第二部は、「本格実験!宇宙線の不思議」と題したワークショップが行われました。大阪大学大学院理学研究科 上野一樹 准教授から全体の説明がなされたのち、4つのグループにわかれて進められました。
各グループは小型宇宙線検出器”OSECHI”(Outreach & Science Education Cosmic-ray Hunting Instrument) を使い、さまざまな条件に応じてどのように検出される宇宙線が変化するのか、試行錯誤しながらデータを収集しました。各グループには研究者・大学院生がサポートとして参加し、時間内に結果とともに多くの気づきが得られるよう、適宜助言が行われました。最後に、各グループがそれぞれの実験結果と考察を発表しました。
実施後のアンケートからは、「ワークショップが楽しかった」「貴重な体験だった」といった感想が聞かれ、また全体の満足度の平均は4.84(5段階評価)と、満足度の高い充実したイベントとなりました。
本格的な実験装置を使った科学体験や、最前線で活躍する研究者との交流を通して、参加者の科学に対する興味・関心が一層醸成されることを期待いたします。