2022.04.28

蟻川謙太郎教授、長谷部光泰教授が紫綬褒章を受章

本学の蟻川謙太郎教授、長谷部光泰教授に対して、天皇陛下より令和4年春の紫綬褒章が授与されることが決定しました。
紫綬褒章は科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に授与されます。

長谷部光泰 教授

総合研究大学院大学 生命科学研究科基礎生物学専攻 教授 / 自然科学研究機構 基礎生物学研究所 教授

蟻川謙太郎 教授

総合研究大学院大学 理事 / 統合進化科学研究センター 教授

蟻川謙太郎教授のコメント

昆虫が大好きな少年でした。父が採ってくれたアゲハの美しさに感動し、気づいたときは"昆虫が見る世界"の研究に没頭していました。自由学園、上智大、オーストラリア国立大、インディアナ大、横浜市大、総研大と、それぞれに特徴ある機関で存分に研究させていただき、おまけにこんなご褒美をいただけたことを、先生方、研究仲間、そして家族に心から感謝しています。科学の楽しさを多くの方に味わって頂けるよう、これからも微力を尽くしたく思います。

Kentaro Arikawa

実績概要

蟻川教授は、大学院生のときに世界で初めてチョウの交尾器に光受容細胞をもつことを発見し、その後昆虫の色覚に関する研究に注力して数々の国際的な業績を挙げました。また、光による害虫防除の技術開発にも貢献するなど、神経行動学・動物生理学の研究とその発展に多大な貢献しました。

職歴

  • 1983年-1995年: 横浜市立大学文理学部 助手
  • 1995年-2000年: 横浜市立大学理学部 助教授
  • 2000年-2006年: 横浜市立大学大学院 総合理学研究科 教授
  • 2006年-2022年: 総合研究大学院大学 先導科学研究科 教授
  • 2022年(現在): 総合研究大学院大学理事/ 統合進化科学研究センター教授

受賞

  • 2017年: Butterfly Award 2017 Jangirnagar University
  • 2015年: 日本比較生理生化学会賞 「チョウ類複眼の細胞構成と色覚に関する研究」
  • 2005年: 第13回木原記念財団学術賞「昆虫光感覚に関する神経行動学的研究」
  • 2004年: 第53回横浜文化賞文化・芸術奨励賞「学術:チョウ類の光感覚に関する研究と普及」
  • 2004年: 平成16年度日本動物学会賞「チョウ類の光感覚に関する研究」
  • 2000年: 第3回国際ロレアル色の科学と芸術賞奨励賞 "Detective Story in the butterfly eye"
  • 1997年: 第6回吉田奨励賞「チョウ類の尾端光受容系の発見とその役割の解明」 日本比較生理生化学会

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