2021.03.24
第6回SOKENDAI賞の表彰について
SOKENDAI賞は、本学の理念と目的に照らして、特段に顕彰するに相応しい研究活動を行い、その成果を優れた学位論文にまとめて課程を修了し、学位を取得した修了生を表彰する賞として平成30年度に創設されました。
第6回SOKENDAI賞については、次の4名を受賞者として決定いたしました。
間瀬 久美子
- 所属(受賞時): 文化科学研究科 日本歴史研究専攻
- 学位論文題目 : 近世朝廷の権威と神社・民衆
- 受賞コメント :
本日、総研大の学位授与式にて、SOKENDAI賞の受賞に預かり、誠に光栄に存じます。私が「近世の朝廷権威」研究を思い至ったのは、修士課程修了時でした。その後、私は中学・高校の教師の傍ら、研究会に所属して、テーマを継続し、退職後に、博士課程に入学しました。この間の研究仲間との議論は、新鮮で楽しいものでした。研究に定年はなく、課題は山とあります。総研大には、伝統や形式に拘束されない自由があります。この自由と未知の世界へのわくわく感が、私たちの新しい研究の未来を開いてくれることでしょう。
- 写真: 受賞者・間瀬さん(左)と主査・福岡万里子先生(右)
川又 基人
- 所属(受賞時): 複合科学研究科 極域科学専攻
- 学位論文題目 : 東南極リュツォ・ホルム湾宗谷海岸南部地域における最終氷期最盛期以降の氷床融解過程の復元
- 受賞コメント :
この度は素晴らしい賞を賜りまして誠にありがとうございます。総研大での研究生活を通して南極での野外調査から室内実験、論文執筆に至るフィールドサイエンティストとしての基礎を学び、その能力を身につけることができました。それも総研大における様々な分野の先生方からのご指導・叱咤激励のおかげだと感じています。この賞に恥じないよう、謙虚にして驕らず一層精進していく所存です。
- 写真:指導教員・土井先生(左)、受賞者・川又さん(中央)、専攻長・門倉先生(右)
大熊 直生
- 所属(受賞時): 生命科学研究科 基礎生物学専攻
- 学位論文題目 : ミヤコグサにおける根粒共生の地上部を介した制御機構に関する研究
- 受賞コメント :
この度は、このような栄誉ある賞を頂戴し光栄に思います。指導教員や基礎生物学研究所の皆様、ならびに共同研究の方々からのご指導・ご支援のおかげだと存じます。また、総研大および基礎生物学研究所の工夫された教育・支援制度と整った研究設備は博士課程で学ぶ上で非常に良い環境でした。この場をお借りして、心より感謝申し上げたいと思います。今後も研究に邁進し、社会に貢献できるようより一層精進して参りたいと思います。
- 写真:受賞者・大熊さん(左)と指導教員・川口先生(右)
佐藤 正都