2021 JSPSサマー プログラム
「JSPSサマー・プログラム2021」 オリエンテーションをオンライン開催
2020年度は、コロナ禍により開催できませんでしたが、2021年度は、前年度からの繰り越し参加者を含めたフェローを対象に、初めてオリエンテーションプログラムを来日前にオンラインで実施しました。
<期間>2021年5月11日~8月31日
◆キックオフミーティング(2021年5月11日)
従来の開講式に代わるキックオフミーティングは、時差の都合でアメリカ向け、ヨーロッパ向けの2回開催され、130人余りのフェローに加えて、海外対応機関の代表や、JSPSの海外オフィスの関係者らがZOOMの会場に集結しました。葉山キャンパスの講堂は特設スタジオとなり、司会の総研大 眞山聡講師(教育開発センター)がビデオカメラ越しにフェローと対話しました。
ミーティングでは、総研大の長谷川学長やJSPSの家理事からのメッセージ動画の配信に続き、日本語レッスンやオンラインホームステイプログラムの説明や、過去にサマー・プログラムに参加したフェローによるプレゼンテーション等が行われました。参加したフェロー達は、チャットや音声で活発に質問をしたり、相互にコミュニケーションを取り合ったりするなど、来日を心待ちにしている様子でした。
約1時間の全体セッションの後には、海外対応機関別のブレイクアウトセッションが実施されました。フェロー同士が自己紹介をしたり、機関の担当者からのスケジュールや手続きが説明されるなど、オンラインながら一同が顔を合わせられる貴重な機会を生かして対話が行われていました。
◆オンライン日本語レッスン(2021年5月24日~7月3日)
日本語レッスンも、今回初めて来日前にオンラインで行われました。90分のレッスンを各フェローが3回、週に1回のペースで受講しました。これまでの日本語の学習歴などの事前アンケートにより、入門、初級、中級、上級の4段階でクラス分けがされ、レッスンは各クラス6~7人の少人数で実施されました。
およそ6割のフェローは、日本語を初めて学ぶ入門クラスで、あいさつや食べ物の名前、自己紹介など、来日後すぐに使える内容を特訓していました。
中上級のクラスでは、日本と欧米の文化や習慣の違いをディスカッションしたり、日本の職場や学校でよく使われる表現などが紹介されたりもし、フェローは講師に積極的に質問を投げかけていました。
◆オンラインホームステイ(2021年7月3日~8月31日)
初めての試みのオンラインホームステイは、フェローがレッスンで習得した日本語を実際に使い、ホストファミリーとの対話を通じて、来日前に少しでも日本の日常や、文化に触れてもらおうという趣旨で行われました。フェローとホストファミリーは、スカイプで対面し、事前に材料を準備しあって、一緒に牛丼や唐揚げ、おにぎりといった日本食を料理したり、ホストファミリーの自宅近くを散歩して撮影しながら街並みを紹介したり、オンラインでできるアクティビティーを一緒に楽しみました。
実施後のアンケートでは、「オンラインでのホームステイは、実際に会うのとは違うので、楽しめるかどうか不安でしたが、日本の生活を知ることができ、とても楽しめました。」、「自分が滞在予定の町に住むファミリーに、町のことを紹介してもらえて、訪れるのがより楽しみになりました。」といった感想が寄せられ、多くのフェローに好評でした。